【小ロット板金の相談がしづらい理由】たった一度の訪問が仕事につながった“町工場のリアル”|関係性が生む非価格競争力
ものづくりだより518号
おはようございます。京都の溶接管理技術者 上村昌也です。
小ロット板金は「頼みにくい」「断られそう」「迷惑では……」という声を多くいただきます。実際、多くの方が“相談するタイミング”をつかめず、機会を逃してしまうケースも少なくありません。
今回紹介するのは、ふとした再会から仕事につながった、実際の出来事です。ここには、町工場の仕事が動く“本質”が詰まれています。
町工場に「小ロット板金を頼みづらい」本当の理由
お客様からよく聞くのは次のような悩みです。
- 1個だけ頼むのは申し訳ない
- どこまで相談して良いのかわからない
- 忙しそうで声をかけづらい
- 加工内容が曖昧で伝えにくい
実はこれは「技術的な問題」ではなく、**心理的なハードル**が原因です。
しかし、町工場にとっては小ロット案件こそ“次の大きな仕事”の入口になることがよくあります。
【実例】久しぶりの再会が仕事につながった理由
3〜4年前、ツーリングで何度か一緒に走った町工場の社長さんがいました。
その後はお互い多忙で会う機会もなく、連絡も途絶えていましたが、ある日ふと「行ってみよう」と思い立ち工場を訪問しました。
そこで意外な言葉が返ってきました。
「ちょうど頼みたい板金があるんよ。やってくれへん?」
驚きました。親しい間柄でもない。ただのツーリング仲間。それでも仕事を任せてくださったのは、
『頼んでみてもええかもしれん』
と、心のどこかで思っておられたからです。
ただし、相手からは言い出しづらい。
そこにたまたま僕が訪問したことで“渡りに船”となりました。
ツーリング仲間との再会が、思わぬ板金加工のご依頼につながりました
小ロット板金は“関係性”が仕事を動かす
小さな仕事でも、そこから大きな案件へ発展することは珍しくありません。
町工場の仕事は、技術だけでなく関係性の積み重ねが大きく影響します。
今回も、久しぶりの訪問という小さな行動が、仕事の種を生みました。
「遠慮して相談できていない人は多い」という現実を、改めて実感しました。
今回いただいたご依頼内容(概要)
詳細な仕様は控えますが、内容としては以下のような“小ロット板金加工”でした。
- 量産ではなく1点物に近い加工
- 短納期での対応
- 構造がやや複雑なため技術判断が必要
町工場同士のつながりから生まれたご縁を、しっかり価値に変えていきたいと思います。
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よくある質問(FAQ)
Q. 小ロット(1個〜)でも依頼できますか?
はい。試作や単品でも対応可能です。内容を拝見した上で最適な加工方法をご提案します。
Q. 初めてでも持ち込みは可能でしょうか?
はい、問題ありません。写真を送っていただけると事前判断がスムーズです。
Q. 相談だけでも大丈夫ですか?
もちろんです。早い段階で方向性を共有いただけるほど、精度の高いご提案ができます。
本記事の内容は実体験をもとに一部構成を調整しています。詳細な仕様や企業名は守秘のため伏せています。
「他社では断られた」「難しいとされている」――
そんな案件ほど、ぜひ当社にお任せください。
現場の課題を一緒に解決していきましょう。
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