ものづくりだより240号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
05.19.2021 ブログアップデート
07.01.2020 ブログアップデート
A6061溶接組立品を紹介しています。
A6061-T6曲げと溶接方法
のご紹介です。
A6061-T6曲げと溶接方法
角パイプ状のアルミ板金溶接品の製作依頼がありまして、
曲げ及び溶接の条件出しを行いました。
なかなか珍しい材料です。
材料
Arconic A6061 T6 t=2.0mm L=380mm
曲げ
パンチR3 ダイV=20 にて曲げました。
溶接パラメーター(参考値)
TIG溶接機 Panasonic YC300-BP-4
パルス使用
電流パルス180A ベース10A
パルス周波数11Hz パルス幅45%
タングステン 2.4mm 純タン
シールドガス アルゴン
溶加棒 A5356BY 2.4mm
溶接施工要領書(WPS)に記載済み
まとめ
この様なテストを行うのは過去に曲げ及び溶接の
実績がないのでデータを採取するのと、
目視にて要求通りの品質にお応えできるかを
確かめる為のモックアップ作業になります。
曲げ加工もクラック等なく曲がりました。
溶接に関しましては特に神経質になる事なく、
A5052などと同じ様な条件でクリアできます。
A6063を取り扱っているのなら平気です。
ただし硬さは6000系の中では最強の部類なので
曲げ時は注意が必要です。
これで曲げ及び溶接が問題なく確認できましたので
製品の製作と進みます。
03.31.2020更新
実機に搭載する部品を製作しましたが、協定上掲載できません。
別案件でA6061溶接組立品を受注しまして成功しましたので、
ブログに掲載しましたので、ご覧ください。
参考
大阪大学大学院の先生がレポートを発表されています。
アルミニウム合金材の強度に関する 統計調査
https://www.aluminum.or.jp/doboku/files/161017_onegai02.pdf
A6061 T6 t=2.0mmモックアップ
このページの内容と合わせて、参考になるおすすめコンテンツ
熱処理合金A6061溶接のやりかた
アルミに予熱は大丈夫?予熱のやり方!
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。