国際ウェルディングショー2022に行ってきた(統括編)
ものづくりだより389号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
溶接現場では、熟練技術者の減少、品質の再現性、人材育成の難しさなど、多くの課題が顕在化しています。4年ぶりの開催となった国際ウェルディングショー2022では、こうした課題に対し各社がどのような方向性で技術開発を進めているのかが明確に示されていました。本記事では「悩み → 原因 → 解決策」の流れで総括します。
1. 現場の悩み:品質・人材・自動化への対応
- 熟練者不足により安定した溶接品質を維持しにくい
- 教育・条件管理の属人化が改善されない
- 自動化の導入が必要だが現場適応が難しい
- IoT・デジタル化を進めたいが効果が分かりにくい
2. 原因:アナログ主体の管理とデータ活用不足
従来の溶接では、条件調整・教育・品質判断の多くが経験に依存しており、再現性の確保が難しい状況でした。また、人材不足が進む中で自動化の必要性は高まる一方、現場には依然として「従来機主体」の設備が残っているため、デジタル化・ネットワーク化への移行が難しい現実があります。
3. 展示会に見られた解決策の方向性
(1)ダイヘン・パナソニックの方向性:ネットワーク型へのシフト
両社とも、溶接データの可視化・条件共有・遠隔管理を重視したネットワーク型溶接機の開発に注力していました。今後は品質管理をデータで支える流れが加速すると感じられます。
(2)実演内容の変化:巨大設備より機能説明へ
以前のような大型ロボットが派手に動く展示は減り、“制御技術”“デジタル連携”“教育支援”など、具体的な改善ポイントの説明に重点が置かれていました。
(3)VR・教育支援技術の登場
VRを活用した溶接教育のデモも行われていました。技能伝承をデジタルで支える動きが広がっており、教育とデータ活用を含めたソリューションが今後の鍵になると感じました。
(4)テクノロジー活用企業と非活用企業の二極化
IT・デジタルを活用できる企業と従来方式のままの企業との差は今後さらに大きくなる見込みです。小規模製造業では、まず“小さなデジタル化”から取り組むことが重要です。
4. 上村製作所としての視点:小規模工場の現実的な選択肢
当社のように少人数で運営している工場では、すべてを自動化する設備投資は現実的ではありません。しかし、教育・条件管理・品質の再現性を高めるために、部分的なデジタル化やデータ活用は避けて通れません。展示会で得た情報は今後の改善活動に活用していきます。
▶関連記事(TIG溶接の欠陥原因と改善ポイント)
FAQ
Q. 小規模工場でもネットワーク型溶接機は必要ですか?
必須ではありませんが、教育負荷の軽減、条件管理の効率化、品質の再現性向上に効果があります。部分的なデジタル化でも十分メリットがあります。
Q. VRや教育向けシステムの導入は実用的ですか?
現在は試験段階ですが、熟練者不足を補う手段として今後の発展が期待できます。まずは小規模なデジタル化から始めることが現実的です。
免責事項
本記事は展示会で得た内容をもとに一般的な解説を行っています。特定メーカーの優劣を示すものではありません。設備導入時は必ずメーカー資料をご確認ください。
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まずは貴社のお悩みやご希望をお聞かせください。
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