おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
07.09.2020アップデート
TG-S80AM 画像を掲載しました。
06.25.2020アップデート
神戸製鋼のTG-S80AM品薄状態が続いている様です。
S45Cの溶接のしかた
材料
材質 S45C 直径Φ255 厚み145mm
溶接法
直径Φ255 厚み145mm 材質S45C の溶接依頼を受けまして
作業を行いました。
中央に開けてある穴径の公差(H7)が厳しく、溶接による熱変形を
発生しないように、なるべく低い電流でかつ溶接部の割れが発生
しないように施工しました。
S45Cは炭素含有量が多いため低温割れを起こします。
溶接割れを起こさないようにするためには、母材の温度を200℃まで
予熱を実施しなければなりません。このように余熱をすることで
割れは防止できます。
これは予熱を行う事により、溶接後に母材の温度が
急に下がらない様に温度を保つためです。
溶接はTIG溶接でパルスを用いて入熱を抑え作業を進めていきます。
溶加棒は神戸製鋼TG-S80AMを使いました。
最終検査
2日間、溶接製品を寝かせ溶接部を確認しましたが、異常は確認されず
公差も問題なくクリアできました。
まとめ
溶加棒につきましては、強度が必要でない場合、TG-S50を使用する場合も
あるようですが、今回はTG-S80AMで溶接作業を実施しました。
S45CとSS400 →TG-S50 予熱が必要であるが強度的に問題無いの
であれば可能
反対面も溶接しています。
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