CMT溶接への道 8
ものづくりだより366号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
実験シリーズも今回で最終回となりました。
TIG溶接とCMT溶接との性能試験を実施しました。
試験材料は
A5052 T=12.0mm 80mm×200mm 隅肉溶接です。
溶加棒
TIG→A5356 φ3.2mm
CMT→A5356 φ1.2mm
目的は前回通りでTIG溶接とCMT溶接との溶接時間、
変形角度の違いを調べるために試験をしました。
結果
こちらでも圧倒的にCMT溶接に軍配が上がります。
溶接時間
TIG→90sec
CMT→25sec
変形量
TIG→2.2度
CMT→1.2度
電流値
CMTはTIGの2/3以下の電流値
まとめ
上記のような結果が出ました。
今回は両面溶接を行い溶接時間は片面での時間です。
CMT溶接は相当に早いスピードで溶接できます。
溶け込みも問題ありませんが、スタート時の溶け込み浅さが
今後の課題で条件が見つけられれば問題なく解消されるでしょう。
各実験を通じで溶接時間や変形角度は入熱量によって
大きくなるのがわかりました。当然ですが‥
すなわちTIG溶接においても入熱量を抑えることが
変形量を少なくすることができるということです。
今後は実験結果を参考に適宜溶接工法を変えていくことが
最適な判断かと考えました。
参考サイト
総代理店愛知産業さん
© 2022 KAMIMURA Corporation. All Rights Reserved.
コメント