アルミ溶接

天体望遠鏡の作り方

ものづくりだより129号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
08.21.2020 ブログアップデート記事更新

天体観測学者様からのご依頼で直径490mmの反射望遠鏡のアルミ製鏡胴、
取り付け部品一式を受注しましてこの度作業が完了し無事納品できました。

 

:天体望遠鏡

 

・仕様

鏡胴のスペックはアルミニウム製A5052 直径490mm
長さ1900mm 板厚 t=1.2mm 軸方向全周溶接(TIG)

バンド部
アルミニウムA5052 t=10mm

固定取付部
アルミニウムA5052 t=50mm,t=15mm

 

・技法

 

製作にあたりましての要求は観測で鏡胴が可変するので軽量であり、
かつ剛性が必要な事です。またレンズを挿入するのに鏡胴との
クリアランスの
関係で真円度が必要との事でした。

アルミ板をロール後、胴巻き内部に梁を入れ溶接変形を
起さないように工夫をしました。溶接突き合わせ箇所にも
バッキングをしています。

溶接距離が長いので溶接を始めてから終わりに近づくほどに
溶け込み量が変わってきます。それは母材全体に熱が行き渡るためです。
そのためパルスを用いてなるべく同じ溶接条件で作業ができるように
パラメーターを設定しました。

写真は製品保護のため養生テープを貼っています。

 

:まとめ

 

今回初めてのお客様で、ウェッブからご注文を頂きました。
工場から比較的近隣の方なので、小まめに仕様打合せができ
作業が進められました。

少人数ですが、ネットワークは広く持っているので、製作には
問題なく進められ取りかかれます。これも協力して頂ける
業者さんがいてるお陰です。

今回もお手伝いただいた方々に感謝です。

天体望遠鏡を買う前に読めば良いホームページ【姫路科学館】

https://www.city.himeji.lg.jp/atom/planet/info/telescope/buy_tele1.html

 

AL 5052 kyoudou 3

アルミ溶接鏡胴 3

 

AL 5052 kyoudou 2

アルミ溶接鏡胴 2

 

 

AL 5052 kyoudou

アルミ溶接鏡胴 1

 

 

アルミ溶接の欠陥対策はこれだ!

 

 

 

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