エキスパートによるアルミ厚物溶接のコツ
ものづくりだより326号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
機械加工屋さからの依頼品です。
材料
A5052 T=30mm
工法
・交流Tig溶接
パラメーター
電源装置:Panasonic YC-300BP4 AC
溶接電流: 235A
パルス電流: NA
パルス周波数: NA
パルス幅: NA
交流周波数:200Hz
溶加棒: A5356BY 3.2mm
電極: 純タングステン
シールドガス : Ar+He
予熱 : 200℃
まとめ
アルミの厚物を溶接するコツは電流を高く上げないのがコツです。
なぜかと申し上げますと、溶接金属近傍の母材が電流の上げすぎで
ほれ込んでしまい欠陥となるからです。
そのためにできる限り予熱で母材の温度を上げ、局所加熱による熱影響を
下げてやることが肝要です。
予熱による時間はかかりますが、ベストな選択だと考えてます。
本製品は予熱なしでは 300A機では使用率の関係上、電流値が
交流では240A前後までしか使用できないので溶接が出来ないです。
なるべく低い電流値でやさしく欠陥のない溶接を心がけましょう。
参考
軽金属溶接協会さんのサイトから
http://www.jlwa.or.jp/faq/50.html
© 2021 KAMIMURA Corporation. All Rights Reserved.
Copyright© 2021 Kamimura corporation All rights Reserved
著作権は株式会社上村製作所 上村昌也に帰属。無断転載禁止
コメント