ものづくりだより326号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
エキスパートによるアルミ厚物溶接のコツ
直径φ380 板厚1.0mm H=15mmを
レーザー加工後ロール巻きをおこない
歪まないように溶接しました。
材料
直径φ380 板厚1.0mm H=15mm
工法
・Tig溶接
・1.0mmプレートをレーザーにて加工。
・ロール巻き加工。
・胴巻きをアタッチメントで拘束しタック溶接。
・溶接後歪取りをおこないサンダー及びスコッチで仕上げ。
パラメーター
電源装置:Panasonic YC-300BP4 AC
溶接電流: 235A
パルス電流: NA
パルス周波数: NA
パルス幅: NA
交流周波数:200Hz
溶加棒: A5356BY 3.2mm
電極: 純タングステン
シールドガス : Ar+He
予熱 : 200℃
まとめ
アルミの厚物を溶接するコツは電流を高く上げないのがコツです。
なぜかと申し上げますと、溶接金属近傍の母材が電流の上げすぎで
ほれ込んでしまい欠陥となるからです。
そのためにできる限り予熱で母材の温度を上げ、局所加熱による熱影響を
下げてやることが肝要です。
予熱による時間はかかりますが、ベストな選択だと考えてます。
本製品は予熱なしでは 300A機では使用率の関係上、電流値が
交流では240A前後までしか使用できないので溶接が出来ないです。
なるべく低い電流値でやさしく欠陥のない溶接を心がけましょう。
参考
軽金属溶接協会さんのサイトから
http://www.jlwa.or.jp/faq/50.html
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