【アルミ溶接修理】ヨット船台の裂けを復旧|薄板アルマイト材も強度回復できる技術事例
ものづくりだより381号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は「ヨット船台の部品が裂けてしまったので修理してほしい」というお問い合わせをいただき、アルミ薄板部品の破損修復を行った事例をご紹介します。
1. 読者の悩み:アルミ部品が裂けてしまい、修理できるか不安
- アルミ部品が完全に裂けて強度が出ない
- 新品交換は難しく「なんとか修理で」と強い希望がある
- アルマイト処理がされており、通常のままでは溶接できない
- 薄板のため、溶接でさらに歪み・溶け落ちが心配
2. 原因:アルマイト層+薄板構造により溶接難易度が高い
部材はアルマイト処理されており、酸化皮膜が残るとアークが安定せず健全な溶接ができません。
さらに板厚が薄く、熱入力のわずかな違いで溶け落ち・歪みが発生しやすい状態でした。
3. 解決策:適切な前処理+薄板専用TIG制御で強度回復
(1)アルマイトの除去と形状復元
まず、裂けた箇所を整形し、溶接可能な状態に戻しました。
その後、ペーパーでアルマイト層を丁寧に除去し、素地アルミを露出。健全な溶接が可能な下地を作りました。
(2)薄板向けTIG溶接で裏波まで確保
板厚が薄いため電流を細かく調整しながら進行。
熱集中を抑えつつ、裏波も確実に出るように制御し、破損前と同等の強度が確保できました。
(3)最終判断:安全に使用可能な強度を確認
溶接後は外観と溶け込みを確認し、強度的に問題ないと判断しました。
運搬時の荷重にも十分耐えられる状態まで回復しています。
4. 修理後の状態とお客様の声
船台は学校の部活動で使用されているヨットを運搬する大切な設備。
「修理でなんとかしたい」というお気持ちに応える形で、無事使用可能な状態に戻すことができました。
学生さんの安全な活動につながれば嬉しい限りです。
▶関連記事(アルミ溶接の欠陥と改善ポイント)
FAQ
Q. アルマイト処理されたアルミ部品でも修理できますか?
アルマイトを除去すれば溶接可能です。ただし下地処理が不十分だと欠陥につながるため、適切な前処理が必須です。
Q. アルミ薄板の溶接で強度は戻りますか?
裏波を確保した溶接ができれば十分な強度を回復できます。部品の用途や負荷に応じて最適な方法をご提案します。
免責事項
本記事は実際の修理事例をもとに内容を構成しています。破損状況や材質により、対応可否や強度回復の度合いは異なります。
安全性を最優先し、状態に応じて最適な判断を行います。
「他社で断られた」難加工にも対応します。
高精度・高品質な薄板加工ならお任せください。
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