溶接管理技術者経営ブログ

【合格体験記】ステンレスTIG溶接試験に一発合格!練習方法と対策を紹介

【合格体験記】ステンレスTIG(JIS Z 3821)を一発で通した練習設計|3mm 縦横「再現性」の作り方

ものづくりだより205号(技術情報/合格体験記)
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。

「裏波が安定せず、外観で落ちそうで不安」
「本番の緊張で、練習通りにいかない」
ステンレスTIGの技能評価試験では、こうした悩みが“合否”に直結します。

本記事では、私が受験した ステンレスTIG 3mm(縦・横の2種目)で、一発合格できたときの練習設計を、課題→原因→対策→結果の流れで整理します。


結論|合格の分かれ目は「腕」よりも“再現性”でした

私が一番効いたと感じるポイントは、試験直前に気合いを入れることではなく、当日の状況を練習で再現し、ブレない状態を作っておくことです。

JIS Z 3821(ステンレス鋼TIG溶接)技能評価試験に関する資料画像

JIS Z 3821(ステンレス鋼TIG溶接)技能評価試験に関する資料(試験対策の参考)


よくある課題|ステンレスTIG試験でつまずく“3つの壁”

試験前の相談で多いのは、次の3点です。私自身も、ここで悩みました。

  • 裏波が安定せず、ビードが途切れる/乱れる
  • 外観が“日によって変わる”(同じ条件でも再現できない)
  • 本番の段取り・緊張で、普段の動きが崩れる

市販の簡易対策や、その場しのぎの調整だけでは、試験の「一定基準」を超えるのが難しい場面があります。


原因|なぜ練習通りにいかないのか(現場目線)

つまずきの本質は、技量の問題だけではなく、練習環境が本番とズレていることが多いです。

  • バックシールド(裏面のシールド)が不安定で、裏波が“条件依存”になる
  • 固定・段取りが本番と違い、トーチ角度や運棒が微妙に変わる
  • 「いつも通り」が崩れた瞬間のリカバリ手順が決まっていない

そのため、精神論よりも、ズレを消す設計(再現性の確保)が最短ルートになります。


解決策|試験当日を“練習で先にやっておく”設計

① 段取りの再現:固定条件を揃える

本番で手が変わらないよう、姿勢・視界・固定条件が近い状態を作りました。ポイントは「一回うまくいく」ではなく、同じ形で繰り返せることです。

② 裏波の再現:バックシールドを安定させる

裏波が崩れると、外観にも影響が出やすくなります。そこで私は、自社で製作した検定用治具を使い、裏面のシールド状態を安定させた上で練習しました。

参考:検定用治具の考え方や現場での使い方は、こちらでも整理しています。
溶接検定治具 Part2(JIS規格対応の考え方)
STORES:バックシールド治具 TN-F(必要な方向け)

③ 本番の崩れ対策:チェック項目を固定する

当日は緊張で判断が遅れます。そこで私は、当日に迷わないように、開始前に確認する項目を固定しました(例:固定状態、ガスの流れ、トーチ角度の初期位置など)。


結果|ステンレスTIG 3mm(縦・横)を一発合格

5月26日に受験した試験の結果通知が約1か月後に届き、ステンレスTIG 3mm(縦・横)2種目とも合格できました。

今回の経験から、試験対策で一番重要なのは「気合い」よりも、本番に近い条件での反復(再現性)だと確信しています。


▶関連記事(ステンレスTIG/検定治具/溶接品質の考え方) 【高精度・大型ステンレスTig溶接治具製作の舞台裏】 【溶接現場の課題を解決!JIS規格対応「溶接検定治具Part2」誕生】 【ステンレス溶接技術百科】高品質と美観を両立する匠の技

よくある質問(FAQ)

Q1. 裏波が安定しません。まず何から見直すべきですか?

裏面のシールド状態(漏れ・溜まり・固定条件)を優先して確認するのがおすすめです。腕の問題に見えて、環境側のブレが原因になっているケースが多いです。

Q2. 本番で緊張して崩れます。対策はありますか?

当日確認する項目(固定・ガス・初期位置など)を“固定化”しておくと、判断の迷いが減ります。試験前の動作をルーチン化するのが有効です。

Q3. 治具は必須ですか?

必須ではありませんが、「本番を再現して反復する」目的に対しては有効です。特に裏面シールドや段取り条件を安定させたい場合、治具が“再現性”に効いてきます。

「難しいとされている」「安定しない」――その手前で、条件設計から一緒に整理いたします。

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#ステンレスTIG #JISZ3821 #溶接技能評価試験 #裏波 #検定治具

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【合格体験記】ステンレスTIG溶接試験に一発合格!練習方法と対策を紹介


ものづくりだより205号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
【はじめに】
この記事では、先日受験したステンレス溶接試験の結果報告と、試験合格までの道のりについて
お話しします。5月26日に受験した試験の結果通知が約1か月後に届き、見事合格することができま
した。試験はステンレスTIG 3mm 縦横の2種目で、事前の練習の成果もあり、落ち着いて試験に
臨むことができました。

*【試験合格のポイント】
*試験合格の鍵となったのは、試験前の入念な練習でした。自社で製作した検定用治具を用いて、試験当
日の状況を再現することで、本番さながらの練習を行うことができました。これにより、緊張を抑え、
実力を発揮することができたと考えています。

*【試験結果】
*今回の試験は、ステンレスTIG溶接の3mm板厚、縦横の2種目を受験し、無事に合格することができま
した。この資格は3年間有効であり、今後の業務にも活かしていきたいと考えています。
株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
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