溶接

CO2ワイヤ(溶接金属)重要

ものづくりだより75号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。

R02.08.06ブログアップデート
溶接管理技術者試験受験者必読

:CO2用ワイヤは混合ガスでも使えないか?

 

疑問に思ったことがありました。
いきなり結論をも仕上げます。学会の先生方や溶接材料メーカの方に
聞いたとこと

『溶接金属の強度が上がるが使用しても問題無い』
と回答いただきました。

 

・溶接金属の強度が上がる理由

 

”溶接金属の強度が上がる”ご説明します。

使用する炭酸ガス(CO2)が、アーク熱によりCOとOに
解離されOが、溶融金属中のCと結合します。
結合したCOが溶接金属に残るとブローホールなどの溶接欠陥と
なってしまいます。

 

・欠陥防止作用

 

この欠陥を防ぐためにCO2用ワイヤには、OCと結合しないように
Si,Mnが入っています。(ワイヤ成分表を見れば、CO2用と混合ガス
用とでは、明らかに数値が違うのがわかります。)

シールドガスのOが、Si,Mnと結びついてスラグとなって溶接金属外に
放出されるので欠陥防止作用になっています。

ですが、CO2用のワイヤなので混合ガスでは、十分に脱酸作用がされず
Si,Mnが溶接金属に残留しますので、溶接金属の強度が上がるということです。

 

イワタニガス シールドマスターシリーズ のご紹介

http://www.iwatani.co.jp/jpn/div/ing_mac/ing_wem/welding/products/sepro.html

大同特殊鋼さんのサイト

https://www.daido.co.jp/products/weld/index.html

 

:試験にも出ます。

CO2用ワイヤと混合ガス

CO2ガスと混合ガス用ワイヤ

”上記の組合せをした場合の、現象を述べよ”

このような問題は溶接管理技術者試験に出ますので理解しておいた方が良いです。

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