ものづくりだより329号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
日本軽金属JIS認定取り消し問題
5月17日付けの日本経済新聞で発表されたいましたが
取引先の販売店の説明のよると、日本軽金属名古屋工場で
製造されたアルミ板がJIS規定の試験方法とは違う方法で
試験をしていてアルミ板を長年にわたって出荷していました。
この不正行為は1996年から25年間続けられ商品を
販売続けていたとのことです。
最悪ですね。本来なら機械的性質の試験をJISが指定していた
方向とは違う方向で試験をしていました。その理由は
お粗末で正規の試験方法であれば材料の歩留まりが
悪いため、違う方向で試験をして歩留まりを上げていたとのことです。
本当に最悪な会社です。内部告発によってJISの監査で
発覚したらしいですが、告発者は勇気ある行動だと思います。
この不正行為により日本軽金属はJIS認定工場から外され
JISスペックの製品は出荷できずJIS準拠品として
販売しなければなりません。
真面目に働いていた従業員さんもかわいそうですね。
品質管理部門の人間はどう考えてここまでの不正を
黙認してサラリーをもらっていたのでしょうか?
25年というと勤続年数の半分以上が不正行為とわかりながら
人生を過ごしてきたことに罪悪感はなかったのでしょうか。
なれてしまえば平気なのかもしれませんね。
神戸製鋼、三菱マテリアルに続いて不正発覚事件でした。
参考
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC178AX0X10C21A5000000/
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