【TIGトーチ更新】ウェルドクラフトWP-280からCS310へ – 快適な溶接作業のために
ものづくりだより380号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は、TIGトーチのパワーケーブル劣化・水漏れでお困りの方向けに、
「WP-280の弱点」「CS310への更新メリット」を実体験ベースで解説します。
特に、次のような方には役立つ内容です。
- WP-280のケーブルひび割れ・水漏れで困っている
- TIGトーチの更新を検討中
- CS310の使用感・耐久性を知りたい
- 小型軽量トーチのメリットとデメリットを知りたい
1. WP-280で発生した問題点(実体験)
長年愛用していたウェルドクラフトWP-280 TIGトーチのパワーケーブルがひび割れを起こし、水漏れが発生しました。
WP-280は小型・軽量で扱いやすく、スーパークールテクノロジーを採用した「次世代トーチ」という触れ込みで登場した優れた製品でした。しかし最近のケーブルは耐久性が低いように感じます。
実は3年前にもパワーケーブルのみ交換したのですが、早々に水漏れが再発。諸条件もあるとはいえ、劣化の早さが気になりました。
2. ケーブルの細さと耐久性の関係
WP-280は小型化のためにケーブルが細く、特にヘビーユーザーには耐久面で不向きに感じられます。特に交流電流の使用頻度が多いユーザーには注意すべきポイントです。
3. CS310へ更新した理由と使用感
今回導入したのはウェルドクラフトCS310です。こちらは過去に5セットほど購入した実績があり、ケーブルはソフトで柔軟性が高く、日常使用におけるストレスが少ない製品です。
国産溶接機メーカー純正トーチも悪くはないのですが、重く柔軟性に欠ける点が使わない理由です。改良の余地はあると思うものの、お堅いメーカー特性もあり、なかなかイノベーションが起きにくいのが現実です。
4. WP-280とCS310の比較(実務者視点)
| 項目 | WP-280 | CS310 |
|---|---|---|
| 重量 | 非常に軽い | 軽い(WP-280よりは若干重い) |
| ケーブル柔軟性 | 細いが耐久性が弱い | 非常に柔らかく扱いやすい |
| 耐久性 | 水漏れが発生しやすい(経験上) | 過去実績では問題少ない |
| 用途 | ライトユーザー向け | ヘビーユーザー向け |
総合的に見ると、**長期間・高頻度の使用を前提とする現場ではCS310が安定** という結論です。
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よくある質問(FAQ)
Q. WP-280の水漏れはよくあるトラブルですか?
小型化によってケーブルが細くなった影響で、ヘビーユーザーでは劣化が早い傾向があります。特に交流溶接の比率が高い現場では注意が必要です。
Q. CS310の耐久性はどうですか?
過去5セット使用してきた実績では大きなトラブルはなく、耐久性は安定しています。ケーブルの柔軟性も高く、長期使用でも安心感があります。
Q. 国産純正トーチと比べてどうですか?
国産純正トーチは信頼性は高いものの、重量と柔軟性の面で作業性が劣ります。ウェルドクラフトの方が取り回しが軽く、現場作業では使いやすいです。
※本記事は当社の実使用環境に基づく意見であり、すべてのユーザーに同じ結果を保証するものではありません。
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