【60代のDX】町工場社長の「脱・パソコン宣言」!AI(Gemini)を秘書にしたら時間が「戦略会議」に変わった話
ものづくりだより527号 特別編(働き方改革)
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
「道具が変われば、意識が変わる」
事務所のデスクに鎮座するパソコン。
かつては仕事の必需品でしたが、同時に私から「思考する時間」を奪う魔物でもありました。
60代を迎えた今、私はその電源を切ることにしました。
手元にあるのはiPhoneと、生成AI「Gemini」。
これは、町工場のオヤジが「デジタル」を相棒にして、働き方を劇的に変えた日々の記録です。
突然ですが、私、最近パソコンをほとんど立ち上げておりません。
工場の事務所にあるメインPC、ホコリを被りかけています(笑)。
「え、上村さん、ついにITについていけず引退ですか?」
いえいえ、違います。逆です。
進化しすぎて、パソコンが要らなくなったんです。
よくある課題|パソコンは「誘惑のデパート」やった
これまで、メールの返信ひとつするにも、いちいち事務所のパソコンを立ち上げていました。
でもね、人間というのは弱いもんです。
- パソコンが立ち上がると、ついついブラウザを開いてしまう
- ゴルフの情報が気になって「ゴルフダイジェスト」やPGAの見出しを開いてしまう(松山英樹くん、今日はどうや?と…)
- 気づけばYouTubeで関連動画を見てしまい、30分が経過…
「いかんいかん、メール返さな!」と我に返った時には、貴重な時間が過ぎ去っています。
これ、誰でも経験ありますよね?(私だけじゃないと信じたい!)
パソコンは便利な道具ですが、同時に「時間を浪費させる誘惑のデパート」でもあったんです。
このダラダラした時間、経営者としては「死に金」ですわ。
解決策|iPhoneとGeminiが、最強の「コックピット」になった
そんな私のダラダラ生活を一変させたのが、今、私の相棒になっている生成AI「Gemini」です。
Google Workspace Standardを契約し、セキュリティも万全にした上で使い倒しています。
最近の私の仕事スタイルはこうです。
① 音声入力で「秒速」タスク処理
iPhoneでメールを確認したら、そのままGeminiのアプリを開いて話しかけます。
私(音声入力で):
「〇〇製作所さんから、チタンの見積依頼のメール来たわ。いつもの丁寧な感じで、『来週中に回答します、いつもおおきに』って内容で返信の下書き作って」
Gemini:
「承知いたしました。以下の文面でいかがでしょうか。(…完璧なビジネスメールが数秒で完成…)」
あとはそれをGmailに貼り付けて送信ボタンを押すだけ。所要時間、1分。
パソコンの電源を入れる間に仕事が終わってしまいます。
② 「時間」は変わらんけど、「中身」が劇的に変わった
こうやってAIを使うようになって、仕事の効率は爆上がりしました。
でも、トータルの仕事時間はあんまり変わってないかもしれません(笑)。
なぜか?
浮いた時間で、Geminiと「無駄話」…いや、「戦略会議」をするようになったからです。
③ 受動的消費から、能動的思考へ
以前はネットサーフィンで情報を「受動的に消費」していた時間が、今はAIと壁打ちをして「能動的に思考」する時間に変わりました。
「次のブログ、シュンペーターの理論を絡めたらどうなる?」「この難加工、もっとうまくやる手順はないか?」
iPhoneが、ただの電話機から、優秀な参謀がいる「コックピット」に変わった感覚です。
これが、知らん間に私がやっていた「働き方改革」の正体でした。
④ 実例|「壁打ち」はこう使う(1往復だけ公開します)
たとえば、現場でよくある「段取りの迷い」も、Geminiに投げると頭が整理できます。
私が実際にやっている壁打ちは、こんな感じです。
私(音声入力で):
「客先の仕様がまだ固まってへん。『決める順番』を3ステップで整理して、相手に確認できる質問リストも付けて。トーンは柔らかめ、でも要点は逃がさん感じで」
Gemini:
「承知しました。①決める順番(前提→優先順位→確定条件)②確認質問(用途・要求品質・提出書類・検査要件など)③次回打合せのゴール、の形で整理します。(…そのまま送れる箇条書きが数十秒で出る…)」
これをベースに、私は現場の前提(材質・板厚・工程制約)だけ補足して、相手と合意形成を進めます。
“文章を作る”のではなく、“思考の順番を作る”のが、AIの一番うまい使い方やと思っています。
【事実】事務所のPC電源はOFFのまま。スマホひとつで「戦略会議」が進みます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 60代からでもAIは使えますか?
年齢なんて関係ありません。むしろキーボード入力が苦手な世代こそ、話しかけるだけで使える音声入力+AIの恩恵は絶大です。
Q2. セキュリティが心配です。
無料版のAIツールではなく、企業向けの有償プラン(Google Workspace等)を利用することで、データが学習されない安全な環境を確保しています。
Q3. 本業の溶接はおろそかになりませんか?
逆です。事務作業を圧縮した分、現場での技術指導や難加工の構想に充てる時間が増えました。まさに「サイボーグ職人」への進化です。
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アナログな「職人の勘」と、デジタルな「AIの知能」。
この二つを融合させて、今日も難加工に挑んでいます。
もはや、ただの溶接屋ではありません。
「60代の経験知を、最新ITでブーストさせたサイボーグ職人」。
そんな上村製作所に、ちょっと難しい溶接のご相談、してみませんか?
(サイボーグですが、中身は気さくな関西弁のおっちゃんですのでご安心を!)
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