【溶接割れとは】
溶接割れは製品の品質や強度に重大な影響を及ぼす欠陥であり、決して放置できません。必ず目視や非破壊検査によって確認する必要があります。本記事では、高温割れと低温割れに分けて、発生原因や種類を分かりやすくまとめました。
【高温割れの種類】
高温割れには凝固割れと液化割れがあります。
- 凝固割れ:溶接時に生じる歪みによって発生します。特に拘束治具を使用する場合やアルミ溶接時に起こりやすい現象です。
- 液化割れ:溶接熱によって熱影響部が粒界液化温度に達した際に発生します。
【低温割れの種類】
低温割れには延性低下割れと水素脆化割れ(遅れ割れ)があります。
- 延性低下割れ:銅合金など、凝固完了後も高温ぜい化域が存在する合金に発生します。
- 水素脆化割れ:金属が水素を固溶し脆くなることで、引張応力下で割れが生じます。防止するには、鋼中の拡散水素を余熱や直後熱で放出・軽減することが有効です。
【その他の割れの種類】
- クレータ割れ:溶接終端部に発生し、縦割れ・横割れ・星割れなどに分類されます。
- ビード割れ:梨形割れやルート割れなど、応力集中や溶接金属中央部で発生する割れがあります。
【溶接割れ防止の重要性】
溶接割れは目視で発見できない場合もあり、製品の品質や安全性に深刻な影響を及ぼします。適切な予熱や溶接条件の管理、検査体制の強化が不可欠です。当社では経験豊富な職人が最新設備を用い、精密な温度管理と品質管理で高品質な溶接を実現しています。
参考:日本溶接協会
関連ページ:S45C溶接のしかた(TG-S80AM)
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