トリウム入りタングステン電極再評価!TIG溶接で広がる選択肢と注意点
ものづくりだより56号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は、TIG溶接で使用されるタングステン電極の一種、トリウム入りタングステンについて解説します。
トリウム入りタングステン電極で解決できる課題とは?
アークの不安定さや電極寿命の短さといった課題を解決できます。特に高電流域で安定したアークを確保できるため、仕上がり精度を高める現場で強みを発揮します。
トリウム入りタングステン電極の特徴と特性
- アーク安定性: スムーズな立ち上がりと高品質なビード形成
- 高電流対応: 大電流での溶接作業に最適
- 寿命が長い: 電極の消耗が少なく、ランニングコストを抑制
トリウム入りタングステン電極のメリット
トリウム入りタングステン電極を使用することで、以下のようなメリットが得られます。
- アークが安定する
- 高電流域でも安定した溶接が可能
- 電極の交換頻度が少なく、効率アップ
トリウム入りタングステン電極のデメリットと注意点
一方で、トリウム入りタングステン電極には放射性物質を微量に含むという特性があり、取り扱いには注意が必要です。
トリウム入りタングステン電極の代替電極
トリウム入りタングステン電極の代替としては、以下のタングステン電極が使われます。
- セリウム入りタングステン
- ランタナ入りタングステン
ただし、これらはトリウム入りタングステン電極ほどのアーク安定性や高電流対応力が得られない場合があります。
なぜ今、トリウム入りタングステン電極が再評価されているのか?
近年、トリウム入りタングステン電極は再び注目されています。その理由は、アークの安定性と高電流対応力にあります。高品質溶接が求められる現場では、代替品よりもトリタンが選ばれるケースが増えています。
まとめ
トリウム入りタングステン電極は、優れたアーク安定性と高電流溶接での信頼性を持つタングステン電極です。正しい知識と安全対策を行えば、再び現場で有効に活用できます。
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出てくる放射線がアルファ線だから体内に入らない限り安全なんだよね。
コメント有難うございます。