【高品質な板金加工・溶接ならお任せください】

【お客様の課題を解決する、確かな板金加工・溶接技術】

当社は、長年の経験と確かな技術で、お客様のこれらの課題を解決に導きます。私たちは単なる加工業者ではなく、お客様のビジネスの成功を共に考え、最適なソリューションを提供するパートナーです。

今回ご紹介するのは、板厚50mmのアルミニウムA5052に対するTIG溶接事例です。この案件では、溶接後の機械加工を見据え、特に高品質な仕上がりと寸法精度が求められました。
アルミニウム溶接において最も重要なポイントの一つが、適切な予熱温度の管理です。アルミニウムは熱伝導率が高く、予熱が不足すると溶接部に十分な熱が伝わらず、溶け込み不良や強度の低下に繋がることがあります。
当社では、規定の予熱温度まで厳密に温度管理を行い、安定した溶接品質を実現しました。これにより、目安となる溶接電流350Aで、深く均一な溶け込みを持つ溶接が可能となりました。
「電流値を上げすぎると掘れ込み（アンダーカット）が発生する」というアルミニウム溶接の特性を熟知しているからこそ、経験と技術に基づいた適切な予熱管理が非常に重要となります。予め母材温度を上げることで、過剰な電流値を避けつつ、高品質な溶接を実現しています。
このように、私たちは素材の特性を深く理解し、それぞれの素材に最適な溶接条件と技術で、お客様の期待を超える品質を提供します。

高品質な溶接を実現するためには、経験豊富な職人の腕だけでなく、適切な設備と詳細な条件設定が不可欠です。今回のアルミニウムA5052のTIG溶接では、以下の条件で作業を行いました。
溶接電源：Panasonic YC-WX4 *安定したアークと高い操作性を誇る信頼性の高い溶接機を使用しています。
溶接電流：350A *適切な予熱管理により、最適な電流値で高品質な溶接を実現しています。
電極：純タングステン φ4.8mm *安定したアークを維持し、美しいビード形成を可能にする電極を選定しています。
シールドガス：Ar+He 15L/min *アルミニウム溶接特有のポロシティ（気泡）発生を抑制し、深い溶け込みと高品質なビードを得るために、アルゴンとヘリウムの混合ガスを使用しています。
溶加棒：A5356-BY φ4.0 *母材の特性に合わせた最適な溶加棒を選定し、溶接部の強度と耐食性を確保しています。
これらの詳細な条件設定と、それを正確に実行できる熟練の技術者が、当社の高品質な板金加工・溶接を支えています。